VTuberとは、バーチャルユーチューバーの略であり、2Dや3Dのアバターを用いて配信などの活動をするYouTuberのことです。2016年ごろからVTuber業界は人気を集め、現在も市場規模は拡大し続けています。顔出しなしでアイドルのようなになれる点や、自分の好きなことを配信することで稼げる点において魅力を感じる人は多く、最近では個人でVTuberデビューする人が増えています。そこで今回は、個人でVTuberになる方法と必要な機材などを紹介します！
コンセプトを決める
まず、活動するうえでの自分のコンセプトを明確にしましょう！コンセプトとは、VTuberとして視聴者に何を提供するのかということであり、例えば、歌ってみたや、ゲーム実況、雑談配信など様々なコンセプトがあります。Vtuber活動を通して世界中の人に何を届けたいのか、何を知ってほしいのか、何を共有したいのか、自分の得意分野や興味のあることをもとに、自分なりのコンセプトを考えてみましょう。また、配信したい内容によっては対応する機材や配信ソフトなど用意しなければいけないものが変わってくるので、自分のやりたいことやコンセプトを明確にしておきましょう！
必要な機材を準備する
現在日常生活で使用しているものが、Vtuber活動をするうえで十分なスペックが搭載されており故障もしていない場合は初期投資の費用を抑えることができてラッキーです！ただし、動作が重かったり、スペックが十分ではない場合は、思い通りの配信ができない可能性があるので、新しく買い替えることをお勧めします。
ここからは、最低限そろえておけばVtuberとして活動をスタートすることができる機材を紹介します。
パソコン
Vtuberとして配信活動をするために最低でも以下箇条書きにしたスペックを持つパソコンを購入しましょう。
最低限のスペック
- OS: Windows 10 64bit以上、もしくはmacOS 10.13以上
- CPU: Intel Core i5-8400 2.8GHz以上
- GPU: NVIDIA GeForce GTX 1050以上
- メモリ: 8GB以上
- ストレージ: 256GB以上のSSD
この基準を満たすパソコンは約10万円ほどで手に入れることができますが、Vtuberとしての活動内容や配信に使用するソフトウェアによっては、今紹介した基準以上のパソコンが必要になることもあります。例えば、ゲーム配信をしたいのであれば、より高性能なグラフィックカードやCPUが必要になり、また、ゲームを録画する場合は、高速なストレージや多くのメモリが必要になります。
ゲーム配信をする際の最低限のスペックも紹介します。
ゲーム実況をするための最低限のスペック
- CPU: Core i7以上
- GPU: NVIDIA GeForce GTX 1060以上、またはAMD Radeon RX 580以上
- メモリ: 16GB以上
- ストレージ: SSD 512GB以上
- ネットワーク: 1Gbps以上のイーサネットポート
これくらいの高性能PCは、約20万円以上で販売されています。スペックが不足していると、ゲームの設定を下げざるを得なかったり、配信画面がカクついたりする可能性があり、配信者にとっても視聴者にとってもストレスのたまる配信になってしまうためパソコンの購入は慎重に検討するべき項目です。
自分の活動内容に合わせた最低限のスペックを搭載したPCを購入しましょう！
Webカメラ
Vtuberは、Webカメラで自分の表情や動きを読み取って反映させることで、画面上のアバターを動かしたりしゃべらせたりします。そのため、配信時には必ずWebカメラが必要になり、Webカメラは2,000円～3,000円と比較的手頃な価格で購入することができます。基準としては、解像度が720pまたは1080pで、30fps以上の撮影に対応しているものを選びましょう。
また、iPhoneをWebカメラとして使用することもできます。iPhoneのカメラは普通のWebカメラと比べても、60fpsでの撮影に対応しているためアバターの動きが滑らかになる点や、広角やズームなどの機能を備えている点において優れており、さらにUSB接続やWi-Fi接続などでパソコンに接続することができるため使用方法が非常に簡単です。そのため、現在iPhoneを所持している人はiPhoneを使用してみるのがおすすめです。ただし、iPhoneをWebカメラの替わりに使用すると、配信中はiPhoneが使えないことや、バッテリーを大量に消耗してしまうことに十分注意してください！
まずは自分の所有しているもので試してみて、自分の経済状況や活動したいことに合わせて、WebカメラやiPhoneの追加購入を検討してみると良いでしょう。
マイク
VTuberが人気になるにはキャラクター性やビジュアルが重要と言われていますが、そのキャラクター性やビジュアルの魅力を引き立たせるために声はとても重要です。また、ASMR配信など音声に重点を置いた配信コンテンツも多く存在するので、Vtuberにとってマイクは超重要機材といえます。そのため、マイクはある程度高品質なものを検討したほうが良いでしょう。
Vtuberのマイクに必要最低限のスペック
- 周波数特性：最低でも20Hzから20kHzまでカバーできるもの
- 感度：-40dBV以下のもの
- デジタル変換：最低16ビット/48kHzのデジタル変換機能を備えたもの
- ノイズキャンセル機能
- カーディオイド指向性
マイクは安いものだと2,000円～3,000円で購入することができますが、上記のスペックを満たしたものは最低でも5,000円～10,000円程の値段で販売されています。高性能なマイクほど、音質が良く、ノイズが少なく、聞きやすい配信になり、視聴者が配信者に好感を持つ大きな要因になります。また、歌ってみたや朗読配信、ASMR配信など声や音を題材にした配信を行う場合には、高品質なマイクを使用することで、よりリアルな音声を収録することができます。
また、マイクは接続方法や音の感度などの違いにより様々な種類が存在します。また、雑音を軽減するためポップガードやショックマウントなどのマイク用のアクセサリーも購入する必要があるので、自分の配信したい内容に合わせて種類やアクセサリーを選んでください。
配信ソフトやマイクなどの機材は、一度揃えると長く使えるものが多いため、初めての投資としてもおすすめですが、Vtuberとして配信活動を始めるのに、最初から高価な機材を揃える必要はありません。自分の目的や使い方に合わせた適切な機材を選び、使いこなすことが大切です！
スマホ1台で気軽にVtuberになれるアプリがあります！
・IRIAM
イラストを読み込むだけでvtuberになれる！
https://www.live.iriam.com/
・REALITY
Vtuber専用アプリ。アプリ内でオリジナルアバターを作成して配信ができる！
https://reality.app/
トラッキングソフト・配信ソフトを用意する
トラッキングソフトとは
トラッキングソフトとは、画面上のVモデルを動かすために必要なツールです。現在では様々なツールがありますが、おすすめは「VTube Studio」です。VTube Studioは無料で利用することができます（一部有料）。VTuberの配信に必要な機能が十分に備わっており、導入も簡単なため初心者から上級者まで多くのVTuberさんたちが利用しています。
配信ソフトとは
パソコン上の画面を世界に配信するためには配信ソフトが必要です。VTuberとしてVモデルを動かすためのツールと、配信するためのツールは全くの別物なので、少し混乱しそうですがそれぞれの使い方は簡単なので安心してください。
おすすめは「OBS Studio」です（以下OBS）。OBSも無料で利用することができ、様々な配信に対応している点や配信に便利な機能や拡張機能がある点が人気の理由で、世界中の配信者に利用されています。VTuberだけでなくゲーム配信者や顔出し配信者などもOBSを利用して配信活動を行っています。
アバターをお迎えする
アバターはVTuberとして人気になるために最も重要といっても過言ではない自分の分身となるキャラクターです。なりたい自分になれる機会なので、気合を入れて臨みましょう！
自分で生み出すことも可能ですが、イラストを描くスキル、動かすためのモデリングスキルなど、かなり専門的な技術が必要になります。最近では、手軽さ、手頃な価格、揉めた際に運営がいてくれる安心感などが理由で、スキル系マッチングアプリの「ココナラ」や「SKIMA」などを利用して個人のクリエイターさんに依頼するのが主流となっています。
ここからはアバターを準備するための大まかな流れを説明します。
アバター完成までの流れ
1.イメージをまとめて依頼先を決める
まずは、自分がどのようなキャラクターにしたいのか、性別、年齢、身長、体型、髪型、服装、表情などの具体的なイメージを決めましょう。イメージが決まったら、依頼先を探します。自分の思い描くキャラクターとクリエイターさんの画風がマッチしているか、クリエイターさんの作品実績などを調べてから依頼しましょう。また、複数のクリエイターに見積もりを依頼し、価格や納期を比較検討してみても良いでしょう。
2.打ち合わせ
キャラクターデザインを依頼する前に、まずは自分が求めるキャラクターのイメージをまとめた資料を作成し、打ち合わせを行います。この時点で、キャラクターの外見や性格、名前、特技など、細かな情報を提供しましょう。また、イラストレーターが提供するプランによっては、コンセプトアート（完成形のイメージ）を作成してくれる場合もあります。また、キャラクターの詳細な設定や修正を依頼する場合や、背景や小道具の追加を依頼する場合、モデリングして動かすためにパーツ分けしてもらう際に、追加料金がかかる場合があります。制作を依頼する前に、納期や料金、オプションの内容などを詳しく聞いておきましょう。
3.デザインの修正や確認
提供されたコンセプトアートを元に、キャラクターデザインを固めていきます。自分の詳細なイメージがクリエイターさんに正確に伝わるように情報をまとめて正しく共有し、都度、イメージがマッチしているのか確認をしましょう。デザインの修正や確認を繰り返し、最終的に自分が納得できるデザインにまとめます。この時に、クリエイターさんとの密にコミュニケーションをとることでイメージの食い違いや誤解を減らすことができます。
4.モデリング
出来上がったキャラクターデザインをもとに、イラストを動かすためのモデリング作業を行ってもらいます。「ココナラ」には、キャラクターデザインからモデリングまですべて請け負ってくれるクリエーターさんが多く在籍しています。1人のクリエイターさんにお任せすることで、完成したデザインに対する動きを忠実に再現でき、また、スムーズにコミュニケーションをとることができるため、イメージの食い違いや誤解を減らすことができます。依頼したい場合は、打ち合わせの際に確認しておきましょう！
依頼時の注意点！
アバター制作を依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
・モデリング技術や作品実績のあるクリエイターを選ぶ
・納期や料金、著作権の取り扱いなど、契約内容を明確にする
・複数のクリエイターに見積もりを依頼し、比較検討する
アバターはVtuberの顔となる存在です。視聴者にとって、Vtuberはそのアバターそのものであり、アバターが魅力的であることはVtuberが人気になるためにとても重要です。魅力的なアバターを生み出すには、デザインや性格設定、動きや表情のリアルさ、声との整合性をしっかり構築し、自分の思い描く世界観を実現させることが重要になるので、自分のイメージを明確にする、そしてクリエイターさんに正確に伝えることをしっかり意識して臨んでください！
ファンを集める
Vtuberの活動を開始する前にファンを獲得しておくことは、古参ファンとしての定着率を高めたり、自分のファン層を事前に確立することでターゲットに合わせたコンテンツを作成することができるため、デビュー後の活動がうまくいくためにとても重要な行動です。ここからは、活動開始前のVtuberができるファンの獲得方法を5つ紹介します。
SNSアカウントを作成する
まずはTwitter、YouTubeなど、自分が活動する予定のSNSアカウントを作成しましょう。アカウント名は、自分のVtuberとしての名前を使用し、プロフィールには自己紹介や配信予定などを記載します。アイコンやヘッダー画像は、自分らしく、自分の魅力が伝わるようにデザインしてみましょう！
コミュニティに参加する
自分がVtuberとして活動する予定のゲームや趣味のコミュニティに参加し、同じ趣味を持つ人たちと交流することで、自然な形で自分自身を知ってもらえる機会を作りましょう。Twitter、YouTube、Twitch、Discordなどでコミュニティを探してみてください。
コンテンツを作成する
例えば、自己紹介動画やゲームの実況動画、自分の歌声を公開するなど、自分がVtuberとして活動する予定のコンテンツを作成することで、アバターなしでもデビュー前にファンを獲得することができます。
Twitterを更新する
Twitterは世界中の年齢も性別もバラバラな多種多様な人が利用していて、知らない人とも簡単にコミュニケーションをとることができるため、多くの人々に自分の存在をアピールすることができます。
デビュー前にファンを獲得するためにTwitterでするべきことは、まず、同じジャンルやVTuberファンのアカウントをフォローして、交流を深めることです。自分の趣味や興味に合ったアカウントをフォローすることで、共通の話題でつながりファンを獲得することができます。また、定期的に自分自身のイラストや動画、日常的なつぶやきを投稿し、自分の存在をアピールしましょう。趣味や好きなこと、VTuberになるきっかけなど、自分自身についてツイートすることで、ファンを増やすこともできます。さらに、VTuberに関連するハッシュタグを使い、自分のツイートを拡散することも良い手段です。VTuberになる前にも、自分自身のアイデンティティを持って常に活動することが大切といえます。
配信開始！
配信を始める前に、実際にキャラクターを動かしてみたり、配信ツールの操作に慣れるように練習を行いましょう。簡単な動作から始め、自分に合わせてソフトやツールの設定を調整してください。操作に慣れていない状態で配信を行うと、配信画面にキャラクターが映らなかったりまた、音声が入らなかったり、不自然な動きをしてしまうせいで視聴者の興味をそいでしまう可能性があります。また、配信前には必ずリハーサルを行い、バグや不具合がないか確認するようにしましょう。
以上のステップをクリアしたら、配信をすることができます。はじめは緊張するかもしれませんが、自分の魅力が視聴していただいている方に存分に伝わるよう、配信を楽しんでください！
おわりに
VTuberになるためには、機材の用意、配信ソフトの設定、アバターの作成など、多くの工程が必要である一方、自分自身が好きなことや得意なことを発信することで、多くの人々と交流する楽しみや、自分の活動を通じて新しいチャレンジに挑戦することができます。是非、本記事で紹介した手順を参考にして、あなた自身の個性を生かしたVTuber活動を始めてみてはいかがでしょうか。
駆け出しVtuberさんにおすすめ！
楽しい企画や自分だけの配信部屋が思いのままに！「Vtem」
Vtuber/配信者専用素材屋さん「うさねこメモリー」の”全ての素材”がダウンロードし放題！！
VTuberのための素材DLサイトVtemがサービス開始！
Vtemならお部屋だって、洋服だって、小物だって何でも揃っちゃう😊
